私にとっての「ラリーの救い神様」がお星様になってしまわはった

21時37分、携帯電話が鳴った。
かけてきてくれた人は ラリー、ダートラ関係でお世話になっている方。
なんとなく嫌な予感がした。
その予感が当たりませんように、と思いながら電話を取った。
今 居るところは 携帯電話の電波状況が良くないところなので
電話を取ってすぐの無音、無言状態というのは 仕方がないと思っていた。
暗いお話じゃないように、いやなお知らせではありませんように、と思いながら
その無音をすごし
「もしもーし!」とわざと 明るく応答した。

しばらくして先方の声が聞こえた。
「もう知ってるかもしれへんけど。」の一言。
聞きたくなかった。
知らんって。
今日は mixi、あんまり見てなかったから、ラリー関係の人の日記やつぶやきなんて見てなかったから、知らんって。
あぁ、もう それ以上、聞きたくない!と 思いながら
話を聞いたら
私の大好きなラリー界の重鎮でいらっしゃるNさんが お星さんになってしまわはったというお知らせだった。
その場にくずれてしまった。
声にならなくて ひきつけを起こしてしまうほど 嗚咽してしまった。
知らせてきてくださった方が、「大丈夫か?」と心配してくださるほど。
もう、ほんとうに なんと言ったらいいか言葉にならなくて
最近電話で話をしたときのことや 病状について噂は聞いていたけれど ご本人からうかがったわけではなかったので
電話では病気にふれなかったことやらを お知らせしてくださった方に聞いてもらった。
来月、Nさんのチーム主催のラリーがあるのに、どうなるの?
いや、あのチームの人たちなら ちゃんとやり遂げはるだろうけど
お星さんになってどうすんのよ、Nさん!!
見事な駄洒落を もう 聞けなくなるの?
くっさいおなら、ぶーぶー こいてくれはらへんの?
あぁ うそなら良いのに。

1年目の海外ラリーのときに Wさんにセッティングしてもらった食事会で
初めてお目にかかってから
ほんとうにお世話になりっぱなしでした。
なーんにも 恩返しができていません。
どうしましょう。
今日はまだ ありがとうございました、とは 言えません。
いってしまわはったことに 腹が立っています。
明日のお別れ、いきたくないけど お別れを言いに行きます。
まだ信じたくないし、信じられない。

Nさんに取り持っていただいて 
誤解の解けた間柄がいくつもありました。
ほんとうに Nさんが取り持ってくれはらへんかったら
私、まだまだ ラリー界とわだかまりがありました。

ほんとうにお世話になり、ありがとうございました。
でも、怒ってます。
早すぎますって。