気が狂っているというよりは、現実が見えない人

昨年からずっと引きずっている案件。
友人だと思っていた女性のひっかかっている件をすっきりさせようと上京した。
私の気持ちをすっきりさせたいだけなので 先方の予定をちゃんとたずねたわけではない。
「明日、上京します。よければホテルへお越しください。」とメールした。
「よろこんで!」と返事がきた。

やらなければならない仕事がいくつかあったので
それらをスーツケースに詰め込んで上京。
預け荷物にしなくちゃいけないくらいの多さ。

待ち合せはホテルに19時。
ちゃんと19時前にはついた。彼女は19時半頃やってきた。

やらなくちゃいけない仕事があるので、あまり話はできないけれど
あなたが調べたいと言っていたことを さっさと調べてすっきりしましょうね、とメールしたら

彼女は背中を痛めてしまっていて、その原因はストレスだそうで...
いま、その「調べたいことを調べる」をやってしまうと ショックで立ち上がれなくなりそうだ、と言われた。

あーあ。
またかよ。

彼女が別れた旦那と住んでいることを私は知っている。
でも、彼女は私にはそれを隠す。

彼女は働いていない。
でも、リコーのカメラを買ったり、いろいろちょこちょこ買い物をするし、
海外旅行にだって行っている。
お金はどこから出ているのかとたずねたら、今までの貯金を切り崩して生活している、と私に答えた。

今、彼女が住んでいるマンションの購入費のうち、半分を彼女は出したのだと言う。
2000万円か、1500万円かしらないけど、それを出したのだと言う。
これまで彼女が稼いできたお金がいくらか考えてみた。
下世話だけど。
手取り20万だとして、10年働いて、収入は3500万円ぐらいか?
車も買っているし、維持費もかかる。
毎月、インターネットのプロバイダー料もかかるし、携帯電話代もかかる。
彼女は2台携帯電話を持っている。

彼女曰く、「私はお腹がすいたら食べて、すかなきゃ食べないから 人よりも極端に食費がかかっていないの。」だそう。

今回は、いろいろと言いたいことを言った。
彼女は泣いた。
泣いてもしるもんか、と思いながら 話した。

「本を読んでいるの。」と言ったので「どんな本?」とたずねたら
松本零士の千年女王だった。
本なのか。漫画じゃないのか。

彼女が固執する「彼」というのは
ほんとうに存在しているんだろうか。
そもそも 彼女が出入していたというチャットがどういうチャットなのかというのも聞いていないし
どういういきさつで付き合うことになったのか
たずねればたずねるほど、彼女の答えはなんだか不思議な言葉でつくられたファンタジーになっちゃってて
よくわからなくなる。

彼女が彼のことを詳しく話しているのは私だけなのだそう。
で、彼女は「私なんて死んじゃえばいいと思ってるの。」と言い
「私が死んだら、『どうして死んじゃったの?相談に乗ればよかった』って思う人もいると思うの。」とも言った。
詳しいことを知っているのが私だけなら、あなたが死んだら 私だけが「あぁ、私、彼女を救えなかったわ。」って苦しまなきゃいけないじゃないのさ、と私が言ったら
彼女は黙った。

ついったーで 彼女は楽しそうにやりとりをしているけれど
それは ほんとの彼女なのではないそうだ。
いつも さびしくて悲しくてどうしようもないのだそうだ。

どれがほんとうなのか よくわからない。

死にたきゃ勝手に死になさい、
ほんとにそう思う。
たぶん、死なないだろうから。