社長との会話

18時になると外は真っ暗。
そんな中、社長が会社を出て 家へ帰ろうとなさったとき、
「暗くなってくるとな、なんかしらんけど泣けてくる。ほろほろと、涙が出てくる。」とおっしゃった。
息子さんのこともあり、この景気のこともあり、いろいろな理由で 自然に涙が出てしまうのだ、とおっしゃった。

私はその真逆で、暗くなると安心する。
ずっと夜ならいいなと思っているのだ、と話した。

昼間はいろんなことが進行する。
夜なら それがストップしているから
このままがいい、と。

社長は笑った。

それから現実味を帯びたいくつかの話をした。

社長が帰ってから 私は泣いた。

泣かずに笑っていられればいいのにね。