アムステルダムでスリに遭う

5番のトラムでゴッホ美術館へ向かう途中、
腰のあたりがもぞもぞしているな、と思っていた。
降りるときに「やられた!」と思った。
かばんのチャックが開けられていた。
被害は、エルメスのベアン、中に入れていたユーロ、JALカード、ピアス。
すぐにJALカードへ連絡するべく、ガイドブックに載っていた電話番号へかけたが、番号が変わっていて二度手間。
JALカードSuicaの裏面に記載の電話番号へかけ、カードの利用停止、再発行を依頼。
欧州内のフリーダイヤルへ公衆電話からかけようと試みたが
公衆電話が壊れている率がほぼ100%。
ユーロは盗られてしまっていたので クレジットカードでかけようとしたがそれもできず。
封筒に入れていたコインでかけようとし、コインを投入しても うんともすんとも言わず......
本当に困った。
雨が降り出してしまい、私のぼろぼろ携帯電話の調子が悪くなり
日本のカード会社の受付に電話するも、声がとぎれとぎれで大変だった。

その後、日本円をユーロに両替。
Travelexを見つけたのでそこで2万円分両替。
トラムでスリに遭ってさ、財布、盗られちゃったんだわ、って話をしたら
カジノの名前の入った中国のお守りをくれた。
警察の場所を聞き、秋葉原で買った小さな折りたたみ傘をさし ひたすら歩いた。
傘の意味が無いほど強い風雨。
傘は裏返ってしまった。


あぁ、そうだ。携行品の保険もあるのかも、と思い
雨宿りをした軒の下からダイナースに連絡。
携行品は最高で10万円まで、外貨についてもある程度は補償されると言われた。

オランダ内無料通話の番号を聞き、
警察で届けを出し、レポートを書いてもらった。
公衆電話が壊れていて使えないから カード会社に連絡できなくて困っているとおまわりさんに言ったら
電話を貸してくれたので そこから連絡をした。

警察で渡されるレポートの原本、出入国の記録、パスポートのコピー、
失くしたものの購入時の証明、なければ参考資料などを揃えるようにと カード会社が入っている保険会社から指示された。

私がスリに遭うなんて、ありえない、と思っていたけれど
遭うもんですな。