ものがなくなることについて

ただいま22:46pm。
routineもこなせず 今日もバタバタと一日が過ぎ
有る部分では平和なような
有る部分ではそうでないような時間を送ったような気がしていた。
今思えば 平和な時間だった。
感情もおだやかで 愛犬が怪我をしたAちゃんへどんな言葉をかけようかと考えていられるようなそんな時間だった。

夕方頃、「あぁ、このままボーっと過ごし7時半ごろ会社を出て
今日も大丸へ行こう」と思っていた時
社長に話しかけられた。
社長はもう若くない。
若くないから 何度も同じことを私にたずねる。
面倒くさがらずに私は答える。
何度も答える。
答えるのは別にかまわないけれど
社長もアホと違うので そのうち「わし、何回も君に同じことをたずねてるな?」と言い出すのが怖くなった。
社長は「ボケてきたかもしれへんな。」と言うときは悲しそうな顔をするから。
何回も同じことを私にたずねていることを 気づかせたくないなぁと思った。
なので 「誰が見てもわかるように一覧を作ります。それがあればみんな今回のこのことについて理解しやすくなりますね。」と言って
一覧表を作ることを約束した。
「夜に持ってきてくれ。よろしく。」とにこにこしながら 社長は帰宅した。
私は一覧表を作るべく資料をそろえにかかった。

最近 来客が多かった事務所。
私がその資料のファイルをそろえておいていなかったことが良くなかった。
社長がそれを片したのだ。
私が資料を置いていた場所には資料はなく
まさしくorzな状態になる。
で、社長に電話した。
「どこかで見かけはりませんでしたやろか?」と。
社長は「わしは知らんぞ!」と その京都弁イントネーションの私の吐いた言葉に敏感に反応し
おそらくこめかみの血管を浮き上がらせながら返事をしてくれた。
そのうち 私が仕上られていない社長命令の仕事について話がおよび
黙って聞いていたものの 私も言い返してしまい....
私はもうあなたに言われた仕事をやり遂げる自信がない、いや、もうできませんと 言ってしまった。
社長ブチ切れ。
浮き出た血管のことを思うと気が気ではなかったので
「お互いに深呼吸して 冷静に話しませんか?」と提案したが
聞いてもらえず...
電話を切る前に 社長の奥さん(母親やん)と話をしたら
彼女までキレてしまっていた。
会社のことを家に持ち込まない約束だったのに 社長を仕事の話で興奮させてしまってすまなかったと言ったけれど
聞き入れてもらえなかった。

はぁ...

会社でぽつんと一人。
Rimo.tvで 音楽を聴きながら仕事をする。
数年前の仕事の資料をスキャナで取り込んでシュレッダーにかけることをしながら
必要な資料を探した。
親友数人に電話をする。
脈拍数が多くなったことが心配なBに調子はどう?と電話をした。
「調子どう?病院行った?大丈夫?だったらよかった。心配してたんだからね。」と言ったら
もう話せなくなってしまった。
すると、神楽坂に住んでいるS氏から電話。
前の会社を辞めて富裕層をターゲットにした雑誌の編集にたずさわることになったという報告を受けた。
わけのわからないジョークに反応することもできず 自分のスランプ度を知る。
それから705ちゃんに電話した。
705ちゃんと話をしていると落ち着いた。
家族ってありがたいね、そんなセリフも私の口から出るようになった。
うしろめたいことはしないようにしないとね、と言ってもらった。<ありがとう
あまりの辛さにCのところへ戻ろうかと思ったという冗談まで言えるようになった私。

他人のデスクを探すことはしたくなかったが
棚ぐらいならいいだろうと思って探し始めた22時半。
見つかった...
社長に報告。
頭は痛くないですか?と伺いを立てた。
問題ないとの回答。
安心した。

まだ仕事はしなくちゃいけないけれど
とりあえず 一人で花火をすることにした。
そのうち シュレッダーにかけた書類も燃やしたくなった。
地球にごめんなさいをいいながら
一人ファイヤー。

さて もうちょっとやろう。

物がなくなるのは身代わりなのだそうで
でも今回の資料については見つかった。
身代わりと言うわけではなかった。
私、最近ガサガサだったなぁ、うるおいがなかったなぁというのを思い出させてくれたので
他人のデスクに資料が無造作に置いてあったとしても
それはそれでいいかと思えるようになった23時6分。
今日 手に入れられたかもしれないのに この件で手に入れ損じたものは
大丸の来店ポイントぐらいかも。
ってことで
もうちょっと仕事。