8月6日

小学生の頃、夏休みになると日中テレビを見ていることがあって
「夏休み子供アニメ祭」という感じで数本のアニメが放映されているのと同時に
爆撃シーンや殺戮シーンがあるわけではない 戦争関連の映画が放映されていた。
それをジーッと黙って 一人で見ていた末っ子の私は 戦争が怖くて、怖くてたまらなかった。
夜になると両親の間に分け入らないとと眠れなかった。

母方の祖父に「戦争が怖いの。どうしよう。原爆が怖いの。核兵器ってなに?中性子爆弾って何なん?」と
自分が不安に思っていることと 質問とを泣きながらぶつけた。
「みんな戦争は嫌いだと思うよ。原爆や核兵器中性子爆弾が落とされたら、痛いとか感じずに みんな死んでしまうんだと思うよ。」と
ゆっくりやさしく私の頭を撫でながら答えた祖父。
「ほな、お骨もバラバラになるの?そんなんイヤやわ。爆弾が落とされるってわかったら
みんなとつながっていたいから みんなとつながっていられる「しりつ」(手術)受けようよ!」と
わけのわからんことを言って祖父を困らせた記憶がある。
あぁ はずかし。
「原爆は、京都に落とされてたかもしれへんのやで。」と 祖父が言っていた。
今日は広島に原爆が落とされた日。
たくさんの命が奪われた日。
まだ「いつ死んでもかまわない」と思えない私。
そう思える人なんてそんなに居ないと思う。
fatalな病気かもしれないと思った時に 会いたい人に会いに行って、見たいものを見た。
それはある程度時間があったから。
一瞬で命を落としてしまった人達の無念は はかり知れなくて...
生かしてもらっていることに感謝しないといけないのに
ついつい忘れてしまうこともあり。
8月6日だから「86の日」とか言うてAE86を思い出すこともある8月6日。