天罰とご褒美

毎日毎日、「あぁ、これって天罰が下ってきたんやわ。」と思えることと、「あぁ、これってご褒美やわ!」と思えることと
ええこととわるいことと、いくつかあって
今日も一日 ええ日ぃやったなぁと思えるんやなぁ。

私が仲良くしているあの人は 私を傷つけまいと嘘をつく。
その嘘を嘘だと私は信じている。
こんな二人があいまみえることは難しい。
私の大切な友達は私にこう言った。
「自分が何がほしいか分からない時は、「物色」するのがある意味自然な行為で
こと対象が人間だと、うみんな後ろめたい気分になる。
買い物でも、ほしいものが分かっていれば一目散にそれを買う。
分からなければ見てまわる。
同じ現象が「人」でもあるんじゃない?
でも先にある人にコミットメントしていると それを中々言えない雰囲気がある。
正しい、正しくないという判断はいろいろあるだろうけれど、要はdosueもその人もさまよっていると言うことだと思う。」
と。

私はCに嘘をついている。
嘘をついているというより、ある事実を話していない。
隠している。
私は「あんたは知能犯やわ。」と幼い頃に実姉に言われたことのある私は「ちのうはん」が「もうこはん」の一種だと思い込みたかった。
「え?ちのうはんって何?」とぼけたら「あんた、辞書でひいたことあるやろ?」と言われてしまった。
私が「ちのうはん」なのかどうなのかは誰に判断してもらうかによって違うだろうし
少なくとも私は自分のことを「ちのうはん」だとは思っていない。
だって、「犯」ではないと思っているから。
開き直っているのかなんなのかよくわからないけど。


私は 嘘をついているつもりはなく ある事実を話していない。
Cは私に ある事実を話していなかった。
私や私の実家に迷惑がかかるかもしれないからという理由からだった。

私がCにある事実を話していない理由は何なんだろう。
自分でもよくわからない。
たぶん、付き合い始めてすぐにたった一度裏切られたあのことが まだ残っているからなんだろうなぁ。
そのままずるずると ある時は勢いを増し、ある時は弱くなり
そして11年経った。

今日は朝から嫌なことがあった。
社長宛の電話のセールスを丁寧に断ったら、その人は泣き出した。
先物のセールスのその人は どこへ電話をかけてもすぐに切られるので切ないのだと言った。
ただ、うちの社長は「元手があらへんさかいに ええ返事はできません。それやったら他所さんへ電話しやはった方が時間もお金も無駄にならへんのと違いますやろか?」といつも言っていると伝えただけなんだけど。
その涙も嘘かもしれないし、よくはわからないけど...
「ありがとうございます。」といわれることは悪い気はしないということだけはよくわかった。
終業後、ある社員さんが皮をむいて吊るせるようにした柿をくれた。
「どこで剥いてくれはったの?」とたずねると 昔、我社に勤めていてくれた人が剥いてくれたとのこと。
どうして出勤しなくなったのか、辞めてしまったのか理由をしらないまま今になっていて
その人のことは気になっていた。
うちの社長も気になっていたらしく、その社員さんに機会があれば辞めてしまったその人をたずねてみてほしいと言っていたらしい。
「またお顔を見に行ってみようかな?あー、でも 嫌がらはるやろか。」と言うと「dosueはかわいいええ子やって言っていたからきっと喜ぶよ。」と言ってくれた。
「そんなん言わはるとは思えへんけど、なんか嬉しいわ。ありがとう。」と言った。

私はおせっかいで、泣き虫で
大変に脆いプライドは高いから崩れやすいし、コンプレックスは深々と根を張っていて。
そんなややこしい私は 人と話すと、人と触れると 発熱するらしい。
「天罰」「ご褒美」、交互に経験すると 血流が良くなって血の気が戻るらしい。