恩師

母校に行く機会があって、ボーっと構内を歩いた。
体育祭が行われていたグラウンドは系列の学校建設のために無くなっていて
別の場所にグラウンドができていた。
母校には塀がなく、職員室へも「受付」を通らなくても入っていけるのだけれど
今日は受付に赴いた。
3年の時の担任の先生をたずねたら、学校にはいらっしゃらないということで
ご自宅を存じ上げているので訪ねてみることにする。
学校の近くのご飯屋さんのテイクアウトコーナーで抹茶ソフトを買って食べたり、
体育館で靴をキュッキュッ、音を鳴らしてはるバスケ部の練習を見たり、
学生の時に何をしていたのかを思い出したりしてみた。
思い出したり、と言っても、実は、学生のときに何をしていたのか あまり憶えていない。
大して勉強はしていなかった。
学校が嫌いだった。
いたずらばかりしていた。

今は「勉強しておいたらよかった。」「学校、好きだったのかもしれない。」
と思っているけれど。

3年の時の担任の先生のご自宅を訪ねて
クラスメイトが4月のお花見の時の写真を現像してくれているのをお渡しした。
私の「憧れるかっこええ女の人」の一人であるその先生は
22日から旅行に行くと仰っていた。
「あがっていってください。」(家にあがってお茶でもどうぞ)と言ってくださったけれど
次の予定があったので門前でお話を少々。
卒業しても先生は先生で、馴れ馴れしく話をするなんてとんでもない事。
卒業してからも色々なお話をうかがったりする機会があっても、やっぱり馴れ馴れしくはできない。
「恩師」ってこの先生のことを言うんだろうなぁ、といつも思う。
「あなたは前からそうでしたね。」という言葉は一度も使われたことがない。
自分で自分を「少し、成長したかな?」と思ったら、先生もそのように思っていてくださることがあったりもしてまた嬉しい。
いつまでもお元気でいていただきたいと願う。